はじめまして、ロボット開発部の横澤です。
今回は先日弊社で実施したインド人学生向けインターンシップについてご紹介します。
実は弊社にとって海外の方を社内に招き入れて一緒に開発することは今回が初めてです。初めて尽くしのドキドキ感も含め共有できればと思います。
インターンシップの目的
弊社は将来的な海外展開を視野に入れています。従業員の海外に対する思考を高めること、および海外の優秀な人材を獲得する機会を得ることを目的として今回のインターンシップを実施しました。 特に、MicrosoftやGoogleなど有名テック企業のCEOにはインド出身の方が多いことから、インドの優秀な学生たちとコミュニケーションを深めることで、エンジニアリングに対するインスピレーションを得ることができるだろうと考え、今回はインド工科大学(IIT)の学生を招聘しました。
インターンシップでの取り組み
インターンシップは、書類選考段階で100名近くの学生から応募をいただき、面接選考を通過したメンバーが、事前選考として3週間のオンラインインターンシップに参加しました。
その中から3名の優秀な学生を選出し、来日していただき、3週間のオフラインインターンに参加してもらいました。 以降ではオフラインインターンシップで行った取り組みや気づきについてご紹介します。
オフラインインターンシップでは、以下のタスクに取り組んでもらいました。
彼らに対して課題とロードマップを提示した後は、基本的に彼らの自立性に任せて取り組んでもらいました。もちろんチャットツールでの相談は適宜、少なくとも一日の終わりには対面でミーティングを実施してコミュニケーションをとるようにしました。
最終日にはこれまでの取り組みを各自でまとめ、プレゼンテーションをしてもらいました。 いずれのタスクも短期間で少なくともワンパスを通す成果を上げており、我々も大きな刺激を受けることができました。下の画像の一枚目は物体検出アルゴリズムのパイプライン、二枚目はSLAM・自律移動アルゴリズムの開発 におけるマップ生成の様子です。
気づきと反省点
彼らの仕事ぶりを見て、特筆すべきところは下記3点でした。
- 迅速な調査とデバッグ
- 英語のリソース(ドキュメント・生成AI)を扱えるアドバンテージを肌で感じました。
- 積極的なアイデアの提案、広い視野からのアプローチ
- 時には「広いスペースが欲しいからロボットを外に出して実験したい!」など、日本人だと遠慮してしまいそうな大胆な提案をしてくれました。
- こまめなアウトプットによる齟齬の解消
- こちらも積極的にコミュニケーションをとる努力をしていましたが、彼らがこまめにアウトプットを共有して、互いに認識間違いしないよう工夫しているのが印象的でした。異なる文化圏の人と交流する機会は彼らの方が多い分、そのあたりは慣れているのかもしれません。
一方、反省点は下記3点です。
- 対面で話す時の英語
- 技術的な説明を聞くだけならば英語でもある程度意味は理解できましたが、やはり十分な議論ができる英語力の必要性は感じました。翻訳ツールを使えばお互いの考えは伝えられますが、その分スピード感や偶然性が失われてしまうのが非常に残念でした。
- プロジェクトマネジメント
- デイリーミーティングでコミュニケーションを取っていた一方で、個々のスキルセットを考慮したタスクアサインやコードレビューが十分にできませんでした。メンバーの中にはおそらくチーム開発の経験が浅く、Gitの使い方に慣れてないメンバーもいたのでそういった点で彼らへの成長の機会を与えられなかったのが悔やまれました。
- 用意する開発環境
- 彼らに提供したPCがJIS配列のキーボードだったので少しトラブルになりました・・・。小さなことですが、海外の方を迎え入れる際に注意すべきことの一つとして学ぶ機会になりました。
インターンシップを通して
インターンシップを終えた彼らは、短期間でしっかりと成果を上げてくれました。弊社としては、海外からのインターン生の参加を通じて新たな視点とアイデアを取り入れ、成長する機会となりました。
今回の経験を活かして、今後も弊社は海外からの人材を積極的に取り入れ、よりグローバルな競争力を持つ企業となることを目指していきます。
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